インプラントと
歯ぎしり・くいしばり

歯ぎしりやくいしばりによるインプラントが受けるリスク

天然歯とは異なり、インプラントには歯根膜というクッションは存在しません。
そのため、噛む力がインプラントに直接加わります。
歯ぎしりや食いしばりがある患者様は、こうした力をさらに受けやすくなります。

歯ぎしりとくいしばりによる力は、想像する以上に強いもので、歯はドンドン削れていき、ボロボロになってしまいます。毎日のことなので自覚しにくいですが、その力はインプラントをダメにするのはもちろん、被せものや硬い歯もすり減らしてしまうほどです。

インプラントイメージ

ぎしりやくいしばりからインプラントを保護する具体的な対策としては、『ナイトガード』が一般的です。

簡単に言えば、スポーツ選手などが身につけるマウスピースです。『ナイトガード』の作製は、歯の型を取れば数日で完成します。

通院による噛み合わせのチェック

インプラント治療後は、噛み合わせが非常に重要です。特に、定期的なメンテナンスでは、インプラントそのものはもちろんのこと、噛み合わせも注意深く観察します。
噛み合わせが悪い場合、あごにかかる負担があごを動かす筋肉や関節にまで広がります。
その結果、頭部、首、肩、背中、さらに腰と、身体全体に負担がかかるようになります。

また、強く噛みすぎていると、インプラント周囲の骨がなくなる原因にもなります。
噛み合わせが悪いだけで、身体のバランスは簡単に崩れていきます。

インプラントイメージ

また、噛み合わせのバランスを正常に戻すだけで、真っ直ぐ歩けなかった人が真っ直ぐに歩けたりします。

当院は、噛み合わせを考えたインプラント治療を通じて、患者様の身体全体を診る意識を欠かさないようにしています。

ナイトガード

ナイトガードという名前の通り、眠っている時に装着して、歯ぎしりなどから歯を守るアイテムです。ナイトガードは、保険適用となっており、顎関節症や歯ぎしりなどの治療用具として認められています。

ナイトガードには、ハードタイプやソフトタイプなど、さまざまなタイプがあります。
ハードタイプは、破損が少ない代わりに、違和感が消えずに馴染めないケースもあります。
ソフトタイプは、ハードタイプと比べて穴が開きやすいというデメリットがありますが、装着後の違和感は少ないです。

歯は、上の歯の窪みに下の歯が入り込む形で噛み合いますが、噛み合わせに問題が生じると、顎がスムーズに動けなくなりいろいろな症状を引き起こします。
そんな時に、ナイトガードを導入することで、噛み合わせ面が滑らかになり、一番楽な位置にあごが収まります。